窓の防犯対策の1つの防犯フィルムは、本当に防犯に効果があるのでしょうか?
窓の防犯対策に防犯フィルムを貼ろうと思ったんだけど「防犯フィルムは意味ない」っていう噂も聞いたから実際のところを知りたいよ。
この記事では、防犯フィルムは防犯対策として実際に効果があるのか?メリットと共にデメリットや注意点、どんな窓に防犯フィルムが必要なのか、また取り付け方法についてご紹介しています。
防犯対策のために防犯フィルムを利用するなら知っておきたい『CPマーク』についても解説しているので参考にしてくださいね!
▲どんな窓に侵入リスクがあるのか?窓に必要な防犯対策を徹底的に解説!
窓の防犯対策にフィルムを貼るのは意味ないの?
自宅の窓は、侵入窃盗犯の侵入経路として玄関などの出入口と同じくらいリスクの高い場所でもあります。
窓の防犯対策として、窓に防犯フィルムを貼ることもありますが、一方で「防犯フィルムは意味ない」という意見も聞かれるんですよね。
実際に窓の防犯対策として防犯フィルムを貼るのは意味がないのでしょうか?
ここでは防犯フィルムにはどんな役割があるのか、また期待される効果についてご紹介していきますね。
窓の防犯フィルムとは?
まず窓の防犯フィルムとは、窓ガラスに貼ることで防犯対策や安全性を向上させるための特殊なフィルムです。
この防犯フィルムは厚さや特性によって異なる種類がありますよ。
ホームセンターや時には100均でも売っている防犯フィルムですが、実は防犯フィルムの中には『CPマーク』(Crime Prevention:防犯)というものが存在します。
実はこの『CPマーク』の有無によって「防犯フィルムは意味ない」と言われる理由になっているんですよ。
このCPマークは、警察庁・国土交通省・経済産業省の3つの省庁が認定した『防犯性能の高い建物部品』にあたるものに使用されるマークです。
そしてCPマークの付いた防犯フィルムは、国家資格を有する専門業者が規定に従って取り付けた場合にのみ使用が認められていますよ。
簡単に言うと、防犯性能が認められている製品にはCPマークがついていますが、CPマークの付いていないその他の製品だと防犯対策に効果あるとは言えない、ということになります。
このように、同じ防犯フィルムであってもCPマークが付いているのかそうでないのかで防犯性能が異なるため、注意が必要ですよ。
窓の防犯フィルムで期待される効果とは?
ではCPマークがありその防犯性能が認められている防犯フィルムの場合、どんな効果があるのでしょうか?
防犯フィルムの主な特徴や機能には以下のようなものがありますよ。
1.窓ガラスの補強と防犯効果
防犯フィルムは窓ガラスを補強し、突き破ったり割ったりすることを困難にします。
またフィルムが割れても破片が飛散せず、窓全体が割れにくくなるため、侵入や犯罪から室内を守る効果がありますよ。
2.ガラスの飛散防止
防犯フィルムが窓ガラスを補強するため窓ガラスが破損しても破片が飛散せず、室内の人々や物を守ります。
この飛散防止は、事故や自然災害時にも重要です。
3.UVカット効果
一部の防犯フィルムには、紫外線(UV)をカットする効果があります。
これにより室内の家具や床などを紫外線から保護し、退色や劣化を防ぐ効果が期待できますよ。
4.断熱効果
一部の防犯フィルムには断熱効果があり、夏の暑さや冬の寒さを抑制する効果が期待できます。
これにより、室内の温度を調整し快適性を向上させることができますよ。
5.プライバシーの保護
特定のタイプの防犯フィルムは、室内の視線を遮る効果がありつつ外から室内が見えないようにするプライバシー保護の効果も期待できます。
このように信頼できる防犯フィルムは家庭や商業施設などの窓に使用され、侵入や犯罪から室内を守るための手段として有効です。
では反対に窓の防犯フィルムのデメリットや注意点としては何があるのでしょうか?
窓の防犯フィルムのデメリットや注意点は?
窓の防犯フィルムは窓を破壊されて侵入されることを防止するなど様々なメリットがありましたが、いくつかのデメリットや注意点もあります。
ここではそんな窓の防犯フィルムのデメリットや注意点について解説していきますね。
1.取り付け費用や専門家の必要性
先ほどもご紹介したようにCPマークの付く高品質の防犯フィルムは専門家による取り付けが必要です。
高品質の防犯フィルムの取り付けには専門知識や技術が要求され、それに伴う費用がかかりますよ。
2.防犯効果の限界
高品質の防犯フィルムは強力な攻撃から守る役割がありますが、すべての侵入を完全に防ぐものではありません。
一部の破壊的な手段には抵抗するものの、全てを阻止するわけではありませんよ。
3.防犯フィルムの劣化と交換
時間の経過や環境要因により、防犯フィルムは劣化します。
劣化した防犯フィルムは効果が低下し、交換が必要になることがありますよ。
4.視覚的な変化
特定の防犯フィルムを使うと、窓の透明性や外観が変わることがあります。
また、防犯フィルムのタイプによっては室内からの視界は保護されますが、外部からの視線が阻止されることがあります。
5.防犯フィルムの取り外しの難しさ
一部の防犯フィルムは取り外しが難しい場合があり、窓ガラスに残りがちであったり、窓を傷つける可能性があります。
特に賃貸住宅で利用する場合は、管理会社や大家さんへ確認してから取り付けましょう。
6.保証と制限
防犯フィルムのメーカーやブランドによっては、保証期間や保証内容に制限がある場合があります。
また保証が適用されるためには、正しい取り付けやメンテナンスが行われている必要がありますよ。
これらの点を考慮して、防犯フィルムを選択する際には自身のニーズや予算、環境に合わせて適切な選択を行うことが重要ですよ。
では次に、どのような窓にこのような防犯フィルムを取り付けると良いのでしょうか?
窓の防犯フィルムを取り付けた方がいい窓とは?
窓の防犯フィルムを取り付ける場合、高品質の製品でないとしっかりとした防犯効果が得られないというデメリットもあります。
では、そんな防犯フィルムの取り付けが必要な窓はどんな場所やタイプの窓なのでしょうか?
以下に、防犯フィルムを取り付けるのに適した窓の特徴をご紹介しますね。
1.低品質なガラスを持つ窓
ガラスが脆弱な窓や、物理的な攻撃に対する耐性が低い窓には特に防犯フィルムが適しています。
防犯フィルムを貼ることで窓の耐久性が向上し、強化された保護が期待できますよ。
2.地上階やアクセスしやすい窓
低層階や路面に近い窓、建物の入口付近など侵入者がアクセスしやすい場所にある窓には、防犯フィルムを取り付けることで侵入や犯罪から室内を保護できます。
3.プライバシーが求められる窓
防犯フィルムの中には外からの視線を遮る効果もあります。
お風呂場やトイレなどプライバシーが重要な窓や、女性の一人暮らしなど外部からの視界を制限したい窓にも適していますよ。
4.自然災害に備えた窓
防犯フィルムは窓ガラスの飛散を抑制する効果もあります。
地震や突風などの自然災害時に、窓ガラスが割れても破片が飛散せず室内を保護する効果が期待できるため、カーテンなどが設置できない大きな窓などにも適していますよ。
これらの特徴を持つ窓には、防犯フィルムを取り付けることでセキュリティレベルを向上させることができます。
しかしどの窓にも一概に適しているとは限らないので、各窓の特性や使用目的、セキュリティニーズに応じて、防犯フィルムの取り付けが必要かどうかを検討してみてくださいね。
ではこのような防犯フィルムはどのように取り付けるといいのでしょうか?取り付け方法についてもご紹介しますね。
窓の防犯フィルムの取り付け方法は?
物理的な攻撃に弱い窓やアクセスがしやすい窓は、侵入されるリスクが高いため防犯フィルムでの防犯対策は重要です。
ここでは防犯フィルムの取り付け方法についてご紹介していきますね。
窓の防犯フィルムを自分で取り付ける場合
最初にご紹介した防犯性能が認められたCPマークの付いた防犯フィルムは、専門業者によって設置してもらう必要があります。
ただ、CP認定された防犯フィルムはネットやホームセンターなどでも市販されているため、それを購入して自分でDIYなどで取り付けることは可能です。
\CP認定された防犯フィルムの参考商品/
※自分で設置する場合、CP認定されている防犯フィルムを使用しても窓ガラスにCPマークは付いていません。
CPマークが付いている場合は、有資格者が設置した時という印となっていますよ。
まず窓の防犯フィルムを自分で取り付ける前に取扱説明書を確認し、適切な道具や材料を準備してください。
そして透明度、耐久性、防犯性能、UVカットなど、自分のニーズや窓のタイプに合った防犯フィルムを選びます。
防犯フィルムを取り付ける際、窓をよく洗浄して、ガラス表面から汚れや油を取り除き清潔な状態でフィルムを取り付けることが重要ですよ。
また、防犯フィルムは窓ガラス全体に貼り付けることが大切です。
窓の鍵周辺など一部分だけ防犯フィルムを貼るように紹介されている場合もありますが、それでは窓の防犯性能としては低く、防犯フィルムが貼っていない部分が狙われてしまいます。
このように自分で取り付ける場合、慣れていないとCP認定された防犯フィルムを使用してもその防犯効果がしっかりと発揮できるのか不安が残りますね。
自分で防犯フィルムを取り付ける場合、防犯カメラやアラームなどその他の防犯対策も組み合わせて実施することも大切ですよ。
◆知っておきたい窓の防犯対策について『窓の防犯|賃貸でもできる侵入防止に有効な方法を徹底解説!』で詳しくご紹介しています。
窓の防犯フィルムを業者に依頼する場合
窓の防犯フィルムの取り付けを業者に依頼する際は、以下の手順に従うことが一般的です。
1.複数の業者を比較する
インターネットや口コミなどを利用して、複数の防犯フィルム取り付け業者をリサーチし比較します。
その際、価格や評判、施工実績などを確認しておきましょう。
2.見積もりを取る
選んだ業者に対して、窓のサイズやフィルムの種類に基づいた見積もりを依頼します。
複数の業者から見積もりを取り、料金やサービス内容を比較してください。
3.業者の信頼性を確認する
業者の登録や資格、保険などを確認し、信頼性や信用度も調査しておきましょう。
公式ウェブサイトや口コミ、レビューなどを参考にして、業者の評判を確認することも重要ですよ。
4.契約とスケジュール調整
選んだ業者と契約を結び、作業のスケジュールを調整します。
作業日時や料金、作業内容などを契約書に明記し、納得のいく条件で作業を進めましょう。
5.作業の実施と確認
業者が指定した日時に作業を実施してもらいます。
作業中は業者とコミュニケーションを取りながら、作業が適切に行われているかを確認します。
6.完了後の確認と保証
作業が完了したら、窓の状態や防犯フィルムの取り付け状況を確認します。
業者から提供される保証内容やアフターケアについても確認し、必要ならば保証書を受け取ります。
防犯性能を向上させるためにCPマークの付いた窓の防犯フィルムの取り付けにはプロの技術と経験が必要です。
信頼性の高い適切な業者選びとスケジュール調整を行い、作業がスムーズに進むように準備してくださいね。
窓の防犯|フィルムを貼るのは本当に効果的なのか徹底解説!のまとめ
この記事では、防犯フィルムは防犯対策に効果があるのか?デメリットや注意点とどんな窓に防犯フィルムが必要なのか?また取り付け方法についてもご紹介しました。
防犯フィルムには窓ガラスを補強し窓全体が割れにくくなるため、侵入されにくいという防犯効果が期待できます。
また、防犯フィルムの貼られた窓はガラスの飛散防止やUVカット、断熱効果なども期待できますよ。
しかし、防犯フィルムにはCPマークの付いているものと付いていない製品もあります。
このCPマークが付いている防犯フィルムは、公的に防犯性能が認められた製品であり有資格者によって設置されることが必要です。
そのため、CPマークが付いていない防犯フィルムでは防犯性能には不安が残り、その他の防犯対策を組み合わせることが大切ですよ。
防犯フィルムは、侵入されやすい地上階や脆弱な窓ガラスの窓、またプライバシーを守りたい窓に貼ることが適しています。
窓のタイプやニーズに合わせて、自分でも防犯フィルムを取り付けることが可能で、CP認定されている防犯フィルムもホームセンターなどで販売されています。
ただ、CPマークの付いた防犯フィルムの設置には有資格者による施工が必要なため、必要な場合は専門業者に依頼することも検討しておきましょう。
窓に後付けでき、設置費用も比較的安いので導入しやすい防犯フィルムですが、防犯対策に適した製品をしっかりと選んでくださいね!