窓ガラスの種類にはペアガラス(複層ガラス)もありますが、ペアガラスは防犯対策としては向いていないと言われています。
ペアガラスはメリットも多いけど、防犯上あまり利用できないのかな?
この記事では、ペアガラスとはどんなガラスなのか特徴や防犯ガラス(合わせガラス)との違いについて、またペアガラスでも防犯性能を上げるための方法と防犯ペアガラスの交換費用についてご紹介しています。
窓の防犯を考える場合、ペアガラスのメリット・デメリットなども知っておいてくださいね!
▲防犯ガラスの価格の相場や交換費用などをご紹介!
ペアガラスは防犯に不向き!ペアガラスの特徴は何?
窓ガラスに使うガラスの種類には、強化ガラスや防犯ガラスなど様々なものがあります。
その中のペアガラス(複層ガラス)は、一般的に2枚のガラスを特殊な密着材で接着し、その間に空気やガスを封入して作られたタイプのガラスです。
ペアガラスはこの構造により、通常の単層ガラスよりも優れた断熱性や防音性を持っていますよ。
そのためペアガラスは、建物の窓やドアなどで広く使用され、外部の環境からの温度変化や騒音を抑制するのに役立てられています。
また、ペアガラスは防曇や結露の発生を抑制し、室内の快適性を向上させることもできます。
しかしペアガラスの注意点は、防犯に直接的な効果を持つわけではありません!
一般的に、ペアガラスは主に断熱や防音の目的で利用される構造となっています。
そのため防犯対策用に作られている防犯ガラス(合わせガラス)とは違い、ペアガラスは単独で十分な防護を提供するものではありません。
一般的なペアガラスは比較的簡単に破損しやすいため、侵入者が容易に突破する可能性があります。
ペアガラス(複層ガラス)と防犯ガラス(合わせガラス)の違いは?
ではこのペアガラスと防犯ガラスの違いについて、さらに詳しくご紹介しますね。
ペアガラスと防犯ガラスは異なる目的や構造を持つため、それぞれの構造や特性を解説していきます。
ペアガラス(複層ガラス)
ペアガラスは、通常2枚のガラスを特殊な接着剤で結合し、その間に気体や空気を封入したものです。
主な目的は断熱や防音効果を高めることで、建物内の環境をより快適にすることが期待されます。
そのため防犯目的には直接関連していませんよ。
防犯ガラス(合わせガラス)
防犯ガラスは通常、単層のガラスよりも厚く強度が高い構造であったり、合わせガラスになっています。
防犯ガラスの合わせガラスの場合は、2枚のガラスの間は樹脂やカーボン製の中間膜などが挟まっており、密着した状態となっていますよ。
これによりガラスの耐久性が向上し、不正侵入や破壊を防ぐ役割を果たします。
また防犯ガラスは耐衝撃性が強化されており、ガラスが割れた場合でも破片が飛散しにくく、不審者が容易に建物に侵入するのを防ぐことができます。
簡単に言うと、ペアガラスは主に断熱や防音性を向上させるためのものであり、一般的な防犯対策としては直接的な効果を持ちません。
一方で、防犯ガラスは耐久性が高く、不正侵入や破壊を防ぐための特性がありますよ。
では防犯性能としては低いペアガラスですが、どうすれば防犯対策として利用できるのでしょうか?
次にペアガラスの防犯性能を上げるためにはどうすればいいのかご紹介しますね。
ペアガラスの防犯性能を上げるためにはどうするの?
通常のペアガラスは、断熱性や防音性を向上させることが目的であり、防犯性能は期待できませんでした。
しかしペアガラスでも①窓に防犯フィルムを貼ったり、②防犯ガラスのペアガラスを利用する、ことで窓の防犯対策となる場合もありますよ。
ここでは、ペアガラスの防犯性能を上げるための方法について詳しくご紹介していきますね。
ペアガラスに防犯フィルムを貼る
ペアガラスに防犯フィルムを貼ることは、防犯対策として効果的な手法の1つです。
この防犯フィルムは、ガラス表面に貼ることでガラスを補強して耐久性を向上させるため、侵入者がガラスを容易に破壊できないようにします。
またガラスが破損した際に破片の飛散を抑制し、侵入者が簡単に建物内へ侵入することを困難にしますよ。
ただし防犯対策として効果を発揮するためには、適切な厚さや耐久性、透明性、耐候性などの要素を考慮して防犯フィルムを選択することが重要です。
適切な防犯フィルムの選択と共に、専門家によって適切に取り付けられれば、ペアガラスの防犯性能を大幅に向上させることができますよ。
防犯ガラスのペアガラスを使う
防犯ガラスをペアガラスとして利用することは、一般的なペアガラスよりも防犯面での効果を高める手法の1つです。
通常のペアガラスの中に防犯ガラスを組み込むことで、耐久性や防犯性を向上させることができますよ。
先ほどもご紹介しましたが、防犯ガラスは特殊な製造方法により強化されているガラスです。
この強度の高いガラスをペアガラスの一部として使用することで、侵入者が簡単にガラスを破壊することを防ぎ、建物内への不正侵入を難しくしますよ。
防犯ガラスをペアガラスとして採用する場合は、専門の業者に依頼することが推奨されますよ。
防犯ガラスをペアガラスとした場合、防犯性能に加えて断熱性の向上や結露の防止などペアガラスのメリットもありますよ。
では次に、防犯ガラスでペアガラスを設置する場合の設置費用はどのくらいかかるのでしょうか?
防犯ペアガラスの設置費用についてご紹介しますね。
防犯ペアガラスの設置費用の相場は?
通常のペアガラスの防犯性能を上げるためには、防犯フィルムを貼ることや防犯ガラスをペアガラスにするなどの方法がありました。
では防犯ペアガラスに交換する場合の設置費用の相場はどのくらいなのでしょうか?
防犯ペアガラスの設置費用は、様々な要因によって異なります。
一般的に防犯ペアガラスの設置費用は、窓ガラスのサイズ、厚さ、および追加の防犯機能や地域、施工業者の料金設定にも左右されますよ。
そして防犯性能の高い特殊なガラスの場合、その分費用は上昇する傾向があります。
また施工業者の技術や経験、地域の労働費率も費用に影響を与えますよ。
ネット上で防犯ペアガラスの設置費用について調べてみましたが、実際の価格を表示しているサイトは少なく、はっきりと分かるものがありませんでした。
ただ、防犯ガラス自体が通常のガラスよりも1.5倍~3倍の価格であり、さらに交換設置の作業費用に1万~2万、もし出張費が入るなら2,000円~5,000円程度加わるようなイメージではないでしょうか。
また、通常のペアガラスへの交換の料金では30,000円~40,000円代の価格で紹介されているサイトもあるため、防犯ガラスを使用したペアガラスとなるとさらに高額になる可能性がありますよ。
このように防犯ペアガラスの価格はあくまで目安であり、実際の費用は現地調査や見積もりを行った後に確定されるため、個別の状況によって異なります。
防犯ガラスの導入は、建物のセキュリティニーズや要求仕様に合わせて専門家と相談し、適切な見積もりを受けることが重要ですよ。
防犯ガラス|ペアガラスでも防犯効果を上げる方法があった!のまとめ
この記事では、ペアガラスはどんなガラスか特徴や防犯ガラスとの違い、またペアガラスの防犯性能を上げるための方法、防犯ペアガラスの交換費用についてご紹介しました。
ペアガラス(複層ガラス)は通常、2枚のガラスの間に空気やガスを封入して作られており、断熱性や防音性、結露の防止に優れた効果を発揮します。
一方、防犯ガラス(合わせガラス)は2枚のガラスの間に樹脂やカーボン製の中間膜などが密着して挟まり、ガラスの耐久性が向上して破壊されにくくなっています。
そこで、ペアガラスの防犯性を向上させるためにはペアガラスに防犯フィルムを貼ることや、防犯ガラスを使用したペアガラスを使うことが挙げられました。
そして防犯ペアガラスに交換する場合、通常のガラスや防犯ガラスよりも価格は高額となってしまうこともあり、計画的に導入する必要がありますよ。
窓の防犯対策は空き巣などの侵入犯罪を防ぐためにも重要です!
防犯ガラスの利用以外にもその他の防犯対策と組み合わせて検討してくださいね!