マンションやアパートに住む場合、2階や3階などなら防犯上安全という認識があるのではないでしょうか?

やっぱり1階よりも防犯上リスクが少なそうだから2階以上を選ぶと思うんだけど、防犯対策は必要なのかしら?
この記事では、マンションやアパートの2階以上なら防犯上のリスクはないのか?また、マンションやアパートの2階に住むメリットやデメリットについてと2階やそれ以上に住む場合でも必要な防犯対策についてご紹介します。

マンションやアパートの2階以上でも油断せずに、防犯対策について知っておいてくださいね!
マンションやアパートの2階以上なら防犯は必要ないのか?

マンションやアパートに住む場合、1階よりも2階や3階など2階以上を選ぶと防犯の面でも安心できると考えていませんか?

やっぱりマンションやアパートの2階以上の方が女性の一人暮らしでは安全な気がするんだけど?
確かにマンションやアパートの1階は物理的に侵入リスクが高くなりますが、実は2階でも油断は大敵ですよ。
実際にマンションやアパートの2階以上4階未満でも空き巣などに侵入される事件も多く見られています。
マンションやアパートなどの共同住宅では1階から3階建以下の物件を「低階層」とされ、4階建以上の共同住宅よりも侵入窃盗の発生場所としての件数が多いです。
参考『侵入窃盗の発生場所別認知件数(令和4年)の内訳』
1.一戸建住宅 33.0%
2.一般事務所 11.1%
3.生活環境営業(パチンコ屋やホテル・旅館・真也飲食店など) 8.1%
4.共同住宅(3階建以下) 7.8%
5.商店が6.5%
6.共同住宅(4階建以上) 4.3%・
そのため「2階だから」や「2階以上だから」安全・安心ということは言えません。
そしてあくまでも4階建以上の共同住宅での侵入窃盗の発生が一戸建て住宅や低階層の共同住宅よりも少ないというだけで、必ずしも高層階なら安全であるとも言えません。

結局マンションやアパート、一戸建てなどセキュリティ対策が行えているか否かにも関わってきますよ。
ではマンションやアパートの2階以上でもどんなリスクがあるのか具体的にご紹介しますね。
マンションやアパートの2階以上ではどんなリスクがあるのか?
<マンションやアパートの2階以上のリスクは?>
1.高層階の空き巣リスク
2.2階物件の注意点
3.オートロックや角部屋への過信
4.窓からの侵入リスク
ではマンションやアパートの2階以上の防犯上のリスクについて解説していきますね。
1.高層階の空き巣リスク
マンションやアパートの高層階や最上階に住むことで、一般的には地上からの侵入リスクが低くなりますが、侵入経路を工夫する空き巣も存在します。
例えば、屋上に侵入しそこからロープや外壁の段差などを利用して最上階の部屋に入り、犯行に及ぶケースがありますよ。
2.2階物件の注意点
またマンションやアパートの2階に住む場合は、はしごなど目立つものを使わずに侵入可能な高さであることから、実は安心できない場合もありますよ。
特に女性が2階の物件で一人暮らしをする場合、防犯対策を怠ると犯罪の被害に遭う可能性があるので注意が必要です。
3.オートロックや角部屋への過信
オートロックや角部屋はセキュリティ面で安心材料と考えられがちですが、それに過信することは危険です。
オートロックは人の往来が多い場合は機能しなくなり、角部屋もベランダの近くに足場となるものがある場合には狙われやすくなる可能性があるので、2階以上でオートロックや角部屋であるからと言っても防犯対策を怠ることはリスクがありますよ。
4.窓からの侵入リスク
マンションやアパートの2階以上でも窓からの侵入は考えられます。
特に鍵の閉め忘れによる「無施錠」が空き巣の侵入手段のトップになっており、2階以上だからといって油断して窓を開けっぱなしにしておくと空き巣のターゲットにされ後悔することになるので注意が必要です。
このようにマンションやアパートの2階以上だからと言って、防犯対策を怠るとリスクがあることが分かりました。

一人暮らしの賃貸の場合は低階層が多いと思うんだけど、1階よりも2階の方が良いのかな?
マンションやアパートの4階建以上に住む場合は、低階層よりも侵入窃盗の発生リスクが少ないですが、賃貸などでは物件自体に高階層がなく、家賃や防犯上を考慮して1階よりも2階を選ぶ人もいるかと思います。
では次に、マンションやアパートの2階に住む場合のメリットやデメリットについて詳しく見ていきましょう。
マンションやアパートの2階に住むメリットやデメリットは何?

マンションやアパートでは、3階建て以下の低階層では1階でなくても侵入窃盗の発生リスクがありました。
しかし、1階よりも侵入されにくい2階の方が防犯上は安心ができると2階を選択する場合も多いかと思います。
ここではマンションやアパートの2階を選んで後悔しないように2階に住むメリットやデメリットについてご紹介していきますね。
マンションやアパートの2階に住むメリットは?
マンションやアパートの2階に住むメリットには以下のことが挙げられますよ。
【マンションやアパートの2階に住むメリット】
①侵入リスクが低い
②日当たりや風通しが良い
③周囲の騒音を軽減
④下階の住人への配慮が減る
⑤高層階よりも家賃が安い
ではマンションやアパートの2階に住むメリットについて解説していきますね。
①侵入リスクが低い
マンションやアパートの2階に住むことで、1階よりも犯罪者の侵入リスクが少なくなります。
また外出時の目撃や背後からの襲撃などという被害が減少する可能性が高まりますよ。
②日当たりや風通しが良い
マンションやアパートの2階に住むことで、1階よりも窓からの日照や風通しが良くなります。
上階の方が周囲の建物による日陰や遮蔽物の影響を受けにくくなりますよ。
③周囲の騒音を軽減
マンションやアパートの2階に住むことで、1階よりも周囲の騒音を軽減することができます。
道路や歩行者の活動などからくる騒音が低減されるため、静かな環境を求める方にとって魅力的な点ですよ。
④下階の住人への配慮が減る
マンションやアパートの造りによっては1階がガレージの場合があります。
そのような2階に住むことで、下の階の住人への配慮が減り、足音や物の落下などによる騒音を気にせずに生活できるでしょう。
⑤高層階よりも家賃が安い
2階は1階よりも家賃が高くなりますが、高層階の部屋よりも比較的家賃は安くなります。
防犯性も考慮した上で家賃を抑えたい場合、1階よりも2階を選ぶことができますよ。

また2階であれば階段でもすぐに行き来することができるため、災害時の避難などもすぐに行えるというメリットがありますね。
マンションやアパートの2階に住むデメリットは?
マンションやアパートの2階に住むデメリットには以下のことが挙げられますよ。
【マンションやアパートの2階に住むデメリット】
①足場の利用の可能性
②周囲から見えやすい
③日当たりが悪い場合もある
④周囲の騒音が気になる場合もある
⑤上下階への配慮が必要
⑥災害時のリスク
ではマンションやアパートの2階に住むデメリットについて解説していきますね。
①足場の利用の可能性
2階に住んでいても、一般的な手段だけでなくはしごや脚立、物置などを使って侵入されるリスクがあります。
特に物置や塀、樹木などが足場になるような建物ある場合は注意が必要です。
②周囲から見えやすい
1階よりもプライバシーは守られますが、3階以上の違いとして2階ではまだ周囲からの視線が届きやすいです。
特に窓からの視界が広く、隣に同じような高さのマンションやアパートが建っている場合などプライバシーが損なわれる可能性がありますよ。
③日当たりが悪い場合もある
1階よりも日当たりや風通しが良い環境ではありますが、2階に住んでいても周囲に高い建物が多い場合は十分な日照を確保することが難しくなることがありますよ。
④周囲の騒音が気になる場合もある
1階よりも道路や歩行者などの騒音が低減されますが、やはり立地が道路沿いや騒がしい場所に近い場合、周囲の騒音が気になる場合もあるので注意が必要です。
⑤上下階への配慮が必要
マンションやアパートの2階に住む場合、1階の住民や3階の住民などへの配慮が必要になる場合もあります。
特に下階へは足音や騒音などに気を配る必要がありますよ。
⑥災害時のリスク
マンションやアパートの2階であっても、台風や大雨などの災害によっては浸水のリスクがある場合があります。
また、津波の被害に遭う可能性がある地域では2階くらいの高さでは津波対策が必要です。

このようにマンションやアパートの2階に住むことにはメリットと共にデメリットもあるので、それぞれ考慮して選ぶ必要がありますよ。

家賃や便利性も考えて2階に住む場合、どんな防犯対策をすれば安全に暮らせるのかしら?
では次に、マンションやアパートの2階やそれ以上の階に住む場合に必要な防犯対策についてご紹介しますね。
マンションやアパートの2階やそれ以上で必要な防犯対策は?

防犯上の観点からマンションやアパートの1階よりも2階や2階以上に住む場合が多いかと思いますが、2階以上でも防犯対策は必要です。
ここでは、マンションやアパートの2階やそれ以上で必要な防犯対策についてご紹介しますね。
<マンションやアパートの2階やそれ以上で必要な防犯対策は?>
①鍵を確実に施錠する
②窓にセキュリティ対策を追加する
③ベランダの防犯強化
④防犯カメラの設置
⑤照明の設置
⑥重要な書類の保管
⑦不在時の対策
⑧共同体の協力
⑨女性の場合は洗濯物やエレベーターなど注意
それではマンションやアパートの2階やそれ以上で必要な防犯対策について詳しく解説していきますね。
①鍵を確実に施錠する
マンションやアパートの2階やそれ以上に住む場合でも、常に鍵をしっかりかけましょう。
玄関はもちろんですが、ベランダに通じる窓などの鍵をしっかりとかけることで、不正な侵入を防ぐことができますよ。
また、必要に応じて玄関の鍵を強化することも重要です。
②窓にセキュリティ対策を追加する
犯罪者にとって侵入口の1つとなる窓には補助的な鍵や窓ガラスを補強するフィルムを取り付けるなど、追加のセキュリティ対策を行いましょう。
窓のサッシに補助錠を取り付けることで窓の開閉を困難にしたり、窓を開けた状態でもロックすることができます。
\窓の補助錠はこんなグッズ/
また窓ガラスを補強するために防犯フィルムを貼ることで、窓ガラスを割って侵入されることを困難にすることができますよ。
\防犯フィルムはこんなグッズ/
③ベランダの防犯強化
マンションやアパートの2階以上からのベランダを利用した不正侵入を防ぐため、忍び返しや侵入防止柵などの防犯対策を検討しましょう。
ベランダの手すりやフェンスの上部に忍び返しを設置することで、手をかけることが困難になりベランダに登り込むことを防ぐことができますよ。
\ベランダの忍び返しはこんなグッズ/
また、ベランダの手すりやフェンス全体を覆うような侵入防止柵を使用することでも侵入者が外部から手や足を掛けて登ることを防止できます。

ベランダに防犯砂利を敷くことも防犯対策の1つですよ!
防犯砂利の上を侵入者が歩いた時に音で気づくことができるので、ベランダに防犯砂利を敷くということも対策として有効です。
防犯砂利には見た目もおしゃれなアイテムもあり、インテリアと防犯を兼ね備えることもできますよ。
\防犯砂利はこんなグッズ/
④防犯カメラの設置
マンションやアパートの2階以上のベランダや出入り口に防犯カメラを設置することで、不審者の監視や不正侵入の予防に役立ちます。
防犯カメラの存在は犯罪者を遠ざけるツールとしても効果が期待できますよ。
最近の防犯カメラでは、工事不要のものやスマホやパソコンと連動してリアルタイムで映像が見られるものなど様々な種類が出ています。
\防犯カメラは専門業者での設置がおすすめ/
防犯カメラのことならプロに相談・見積を!
⑤照明の設置
夜間は明るい照明を設置することで、不正侵入者を寄せ付けないようにしましょう。
マンションやアパートの2階以でもベランダや出入口周辺にセンサー付きの照明を設けると防犯には効果的ですよ。
常時点灯しているものよりも、人感センサーのついたセンサーライトの方が省エネルギーで節約にもなりますよ。
\センサーライトはこんなグッズ/
⑥重要な書類の保管
マンションやアパートの2階以でも侵入されるリスクが0ではない限り、大切な書類や貴重品は目につかない場所に保管しましょう。
不正侵入者が入っても重要な書類や貴重品を簡単に見つけられないような工夫が必要ですよ。
⑦不在時の対策
マンションやアパートの2階以でも長期間不在にする場合は、郵便物をためないように信頼できる人に頼んだり、照明やテレビのタイマーを設定して在宅中のように見せる工夫も必要です。
⑧共同体の協力
マンションやアパートの住人同士でコミュニケーションを図り、不審者や異変に気付いた際にはお互いに連絡し合うことで、防犯意識を高めることができます。

マンションやアパートだとなかなか隣に住んでいる人でも知らない場合が多いから、出会った時にはできるだけ良好なコミュニケーションをとっておきたいね。
⑨女性の場合は洗濯物やエレベーターなど注意
マンションやアパートの2階以上で住んでいる場合でも、女性の一人暮らしということを悟られないようにすることも防犯上では重要です。
洗濯物が見えないように工夫したり、女性の一人暮らしだと分からないように男性物を干すなど工夫が必要ですよ。
また、高層階の場合エレベーターを利用することも多いと思いますが、女性が知らない人と2人きりになる場合などは特に注意をして利用してくださいね。
これらの対策を実施することで、マンションやアパートの2階以上でも安全な生活環境を確保することができます。

ご自身の生活スタイルに合った防犯対策を選んで、安心して暮らせるようにしましょうね!
マンションの防犯|2階以上なら安全という認識は危ないの?のまとめ
この記事では、マンションやアパートの2階以上なら防犯上のリスクはないのか?また2階に住むメリットやデメリットについてと2階やそれ以上に住む場合でも必要な防犯対策についてご紹介しました。
マンションやアパートなどの1階から3階建以下の「低階層」の物件では、4階建以上の共同住宅よりも侵入窃盗の発生場所としての件数が多いです。
そのため、マンションやアパートの2階以上でも空き巣の被害や侵入リスクが挙げられましたよ。
また、マンションやアパートの1階に住むよりも防犯上安心ではありますが、2階に住むことはメリットとデメリットと両面見られます。
そこでマンションやアパートの2階や2階以上に住む場合に必要な防犯対策について以下をご紹介しました。
<マンションやアパートの2階やそれ以上で必要な防犯対策>
①鍵を確実に施錠する
②窓にセキュリティ対策を追加する
③ベランダの防犯強化
④防犯カメラの設置
⑤照明の設置
⑥重要な書類の保管
⑦不在時の対策
⑧共同体の協力
⑨女性の場合は洗濯物やエレベーターなど注意

マンションやアパートの2階以上でしっかりと防犯対策を実施し、安心・安全に暮らしてくださいね。