防犯カメラは犯罪を抑制するために利用するものですが、反対にハッキングなどの犯罪被害に遭う可能性もあります。

ハッキングのリスクは防犯カメラにもあるのかな?どうやって防げばいいんだろう?
この記事では、防犯カメラや監視カメラがどのようにハッキングされるのかやり方とどんなリスクがあるのか?また防犯カメラの映像の悪用される事例やハッキングサイトの情報、ハッキングの対処法について詳しくご紹介しますね。

防犯対策のために利用している防犯カメラなので、しっかりとリスク対策を行ってくださいね!
防犯カメラ(監視カメラ)のハッキングの手法とリスク

防犯カメラは防犯対策として有効な手段の1つですが、実はハッキングされるというリスクも存在します。
まずはどのようにハッキングされ、どんなリスクがあるのか?防犯カメラのハッキングのやり方やリスクについてご紹介します。
防犯カメラ(監視カメラ)のハッキングのやり方
防犯カメラ(監視カメラ)のハッキングとは、悪意あるハッカーがカメラシステムに不正にアクセスすることです。
最近の防犯カメラではインターネットやローカルネットワーク(Wi-Fiなど)を通じて映像や音声が配信できるネットワークカメラ(IPカメラ)などがあります。
インターネット経由でアクセスできるため、遠隔地からでも映像や音声をリアルタイムで監視できスマホやパソコンを使用してどこからでもカメラの映像を確認できます。
そのためペットの見守りカメラとしても多く利用されていますよ。
利用者にはとても便利になったネットワークカメラやペットカメラなどの防犯カメラですが、インターネットに接続されているが故に狙われやすいデメリットがあります。
以下に、具体的なハッキングの手法のいくつかを解説しますね。
1.デフォルトのパスワード攻撃
防犯カメラの多くは初期設定で簡単なパスワードが設定されています。
ユーザーが初期のパスワードを変更せずに設定した場合、ハッカーは簡単にそのパスワードを特定しカメラに侵入してしまいます。
2.フィッシング攻撃
ハッカーは、メールやメッセージを通じて偽のログインページに誘導することで、ユーザーの認証情報を盗むことがあります。
ユーザーがそのような偽のログインページにアクセスし情報を入力すると、ハッカーはそれを利用してカメラに侵入しますよ。
3.ファームウェアの脆弱性の利用
防犯カメラのファームウェア(内部ソフトウェア)には時折セキュリティの脆弱性が見つかります。
ハッカーはその脆弱性を利用して不正アクセスを試みることがあり、ユーザーが最新のセキュリティパッチを適用しない限りこのリスクが存在しますよ。
4.DDoS攻撃(分散型サービス妨害攻撃)
ハッカーは複数の防犯カメラを乗っ取って、それらを利用して大量のトラフィックをターゲットのウェブサイトに送りつけ、サービスをダウンさせることがあります。
これにより、防犯カメラ自体が他の攻撃に利用される可能性がありますよ。
5.無線LANの傍受
防犯カメラが無線LANに接続されている場合、ハッカーは通信を傍受し、情報を盗むことができます。

これらのハッカーによる手法によってどんなリスクが起こってしまうのかも知っておきましょう!
防犯カメラ(監視カメラ)のハッキングによるリスク
防犯カメラ(監視カメラ)のハッキングは、悪意あるユーザーがカメラシステムに不正にアクセスし、映像や音声を盗み見たり、カメラの操作を行ったりする行為を指します。
以下に、ハッキングによるリスクを解説していきますね。
1.プライバシー侵害
ハッカーによって監視されている映像が不正にアクセスされると、個人のプライバシーが侵害される可能性があります。
自宅やオフィス内のプライベートな瞬間が漏洩される可能性がありますよ。
2.不正利用
ハッキングされた防犯カメラは、不正な活動の場として使用される可能性があります。
例えば、防犯カメラを利用して不正侵入の状況を確認し、犯罪行為を補助することが考えられます。
3.システム乗っ取り
ハッカーは複数の防犯カメラを乗っ取り、それらを利用して分散型サービス妨害攻撃(DDoS攻撃)を行うことができます。
これにより、他のウェブサイトやオンラインサービスが一時的に利用できなくなる可能性があります。
4.映像の改ざん
ハッカーは監視映像を改ざんすることができ、実際の状況とは異なる映像を提供する可能性があります。
これにより、セキュリティ上の問題が見逃される可能性がありますよ。
5.身元特定
ハッキングされた防犯カメラを使用して、撮影された人々の身元情報を取得することができます。
これにより個人の情報が流出し、その情報を悪用されるリスクがありますよ。

このように防犯カメラがハッキングされてしまうと、自分だけでなく周りにも悪影響を及ぼしてしまいますよ。
では次に防犯カメラがハッキングされた場合に、どのように悪用された事例や事件があるのか、詳しくご紹介しますね。
防犯カメラ(監視カメラ)の悪用事例や事件

防犯カメラの映像や音声などの情報がハッキングされ不正に利用されることもあります。
ここでは防犯カメラがハッキングされて悪用された事例や事件をご紹介しますね。
①家庭内の防犯カメラがハッキングされた事例
家庭内の防犯カメラがハッキングされた場合、家族の生活が盗み見られるケースがあります。
ハッカーは子供たちが遊んでいる様子や家族の会話を不正に覗き見ることができ、オンラインで公開する可能性もあります。
被害者は自宅内でのプライバシーが侵害され、その映像がネット上で拡散されることで大きな精神的な苦痛を受けてしまいます。
②ビジネス環境での監視カメラの不正アクセス
商業施設やオフィスの監視カメラがハッキングされ、ビジネスの機密情報や取引内容が漏洩する事例が報告されています。
これにより、競合他社や悪意のある第三者が重要な情報を入手する場合がありますよ。
③不正なストーカー行為
防犯カメラがハッキングされて、特定の個人や家庭をターゲットにしたストーカー行為が行われるケースがあります。
被害者の日常生活が盗み見られ、プライバシーが侵害されることがあります。
④防犯カメラを利用した脅迫
ハッカーが防犯カメラをハッキングして撮影した映像を被害者に送り、金銭を要求するといった脅迫事件が発生しています。
被害者はハッカーによって録画された映像を公開されると脅され、恐喝に巻き込まれる可能性がありますよ。
⑤不正アクセスによる他犯罪の補助
ハッカーが防犯カメラをハッキングして施設内部を探索し、不正侵入や窃盗、犯罪行為を計画・実行する際の情報収集に利用することがあります。
これにより、他の犯罪行為が助長される可能性がありますよ。

これらの事例から分かるように、防犯カメラのハッキングは深刻な問題であり、個人や組織のプライバシーやセキュリティを脅かす恐れがありますよ。

ネット上ではハッキングサイトというものがあるようだけど、どんなサイトなんだろう?
防犯カメラ(監視カメラ)のハッキングサイトとは?
ネット上で防犯カメラのハッキングサイトを調べると出てくるのが「Insecam」というサイトがあります。
このInsecamは、世界中の監視カメラ映像をリアルタイムで閲覧できるウェブサイトです。
このサイトでは、セキュリティ設定が適切に行われていない多くの防犯カメラ・監視カメラの映像が公開され、無断で他人のプライバシーが侵害されています。
Insecamというウェブサイトは、プライバシー侵害の深刻なリスクを持つサイトですが、サイトで提供している映像はハッキングして取得したものではありません。
提供されている映像は、パスワードが保護されていない防犯カメラ・監視カメラ映像を収集したものであり、Insecamがこれらをまとめて紹介しているという状態です。
そのためプライバシーを守るためにパソコンのUSBカメラやノートパソコンの内蔵カメラの映像は含まれていませんよ。
こちらのサイトでは、初期設定のままにしておくことがどれほど危険なことか注意喚起の意味合いを含め警告する目的で運営しているようです。

このように初期設定の変更を怠ることで、世界中に自分や周りの情報が流出してしまうのは恐ろしいことですよ!
では大切な防犯カメラの情報を守るために、ハッキング対策を含めてセキュリティを向上させる方法についてご紹介しますね。
防犯カメラ(監視カメラ)のハッキング対策

防犯カメラを利用する場合、ハッキングには十分な注意が必要です。
ここでは防犯カメラのハッキング対策について詳しく解説していきますね。
<防犯カメラのハッキング対策>
①強力なパスワードの使用
②定期的なファームウェアの更新
③信頼性のあるメーカーの製品を選ぶ
④無線ネットワークのセキュリティ設定
⑤セキュリティソフトウェアの導入
それぞれの対策について解説していきますね。
①強力なパスワードの使用
防犯カメラを購入した際のデフォルトのパスワードはよく知られているため、必ず初期設定のパスワードを変更しましょう!
また、防犯カメラの設定画面や管理ページへのアクセスには強力なパスワードを設定することが推奨されます。
パスワードは長く、英数字や特殊文字を組み合わせた複雑なものを選びましょう!
②定期的なファームウェアの更新
防犯カメラのメーカーが提供する最新のファームウェアに定期的にアップデートすることで、セキュリティの脆弱性を修正できます。
③信頼性のあるメーカーの製品を選ぶ
セキュリティ機能がしっかりと実装された、信頼性のあるメーカーの防犯カメラを選びましょう。
④無線ネットワークのセキュリティ設定
ワイヤレスなどWi-Fi経由で接続する場合、WPA2やWPA3のような強固な暗号化方式を使用しましょう。
ネットワーク名(SSID)も一般的なものではなく、一意のものに変更するとセキュリティが向上しますよ。
⑤セキュリティソフトウェアの導入
ネットワークに接続された防犯カメラの活動を監視し、不正なアクセスを検出するセキュリティソフトウェアを導入すると安全です。

これらの対策を実施することで、監視カメラのハッキングリスクを大幅に低減できます。
また、セキュリティ対策に不安がある場合は専門家に相談するのも1つですよ!
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防犯カメラのセキュリティ対策に不安がある場合、専門家に設置を相談してみましょう!
相談は無料で行っていますので、安心・安全に防犯カメラを活用するために、お気軽にお問い合わせくださいね。
防犯カメラ|ハッキングのリスクと必要な安全対策を徹底解説!のまとめ
この記事では、防犯カメラや監視カメラがどのようにハッキングされるのかやり方とどんなリスクがあるのか?また防犯カメラの映像の悪用される事例やハッキングサイトの情報、ハッキングの対処法について詳しくご紹介しました。
防犯カメラのハッキングの手法としてデフォルトのパスワードを変更していない状態で攻撃されることが多く、ネット上では初期設定のままの防犯カメラの映像が流出していました。
Insecamの映像はハッキングした映像ではありませんが、このように初期設定のままにておくということがとても恐ろしいことだということが分かりますよね。
特にハッカーに攻撃された場合、映像や情報の流出のみでなく悪用される可能性があるため、しっかりと情報を保護する必要がありますよ。
そのためインターネットに接続するネットワークカメラやペットカメラなどを利用する場合は以下のハッキング対策を知っておいてくださいね。
<防犯カメラのハッキング対策>
①強力なパスワードの使用
②定期的なファームウェアの更新
③信頼性のあるメーカーの製品を選ぶ
④無線ネットワークのセキュリティ設定
⑤セキュリティソフトウェアの導入

防犯カメラは防犯対策には有効な防犯グッズです!
しっかりとリスク管理を行って活用していきましょう!