出島先物ワールド(8月12日推奨)

日経先物150812

寄り前情報
昨日の米国市場は大幅反落となりました。中国の人民元の切り下げと欧州市場の下落を理由にメディア等では解説していましたが、当欄では元々今回の米国市場の展開には違和感があると申し上げてきました。一昨日の上昇分を昨日はほぼ吐き出した格好です。昨日の日本市場はギャップアップして寄り付いた後下落し、包み足の陰線を引きました。こちらも一昨日の上昇分を帳消しにした格好です。要するに恣意的な買い等と米国市場の一日ずれた上昇でイレギュラーな形で上値を試しましたが、結局10日の寄り付きが20650円を下回れば調整し易いというマーケットのエネルギーの流れに収斂される結果になりました。常々申し上げているように恣意的な買い等だけでは目先は上昇してもマーケットのエネルギーの流れ自体は変える事は出来ません。何れマーケットのエネルギーの流れに収斂されるでしょうし、むしろそこで入った買いが仇となって止まるべき日柄、止まるべきサポートで止まらなくなる可能性が高くなります。今回も10日に恣意的な買い等が入らず素直に次の変化日まで調整し、下方向のエネルギーを出し切って反転していれば上値が軽くなったと思います。そしてその変化日が本日ですが、これまでの経緯を考えると本日で調整完了とはなり難いと思います。仮に本日を一旦安値に反転したとしても上値の重さは解消されないでしょう。
そのような前提で本日はまず本日を一旦安値に反転するのか、それとも次の変化日まで調整となるのかを見極めます。従って基本的には売りですが場中の反転等に注意し利食い優先で臨み、仮に反転しても今日は買いは見送りで良いでしょう。買いは今日の引けの日足形状と引け値を確認してから考えれば良いと思います。テクニカル的には20940円(昨日の高値)以下で推移し下に方向性を出せば売りというのが基本スタンスですが、結局仕切り直しですので20650円以下で推移していれば売りで良いと思います。そして次の変化日まで調整するとすれば20710円(昨日の夜間取引の高値)はレジスタンスとして機能すると思います。また、寄り付き後先に下値を試して切り返し、20710円を引け値で抜き更に出来れば20750円も抜くようであれば今日が一旦安値になる可能性があります。但し米国市場次第では明日の寄り付きの位置が変わってくる可能性もありますので、仮にそのような展開になってもやはり買いは今日が安値になったと確認してから考えた方が良いでしょう。米国市場の違和感、そしてここまでの恣意的な買い等を考えれば仮にここから反発しても上値が重いでしょうから戻り売りになる可能性もあります。ここから先上昇していくのか、それとも調整が長引くのかは今週末のSQまでの売買動向を見ていればヒントがあると思います。本格的に動くのはそれを見てからでも遅くはないでしょう。

基本トレード  リスクトレード 
価格帯 本日の中心レンジ 20300~20940
売買ポイント 売ポイント 20890~20940  ロスカット 20970
買ポイント なし

大引け情報
本日は20640円で寄り付き、寄り付き早々に20650円を抜き暫くレンジ相場になりました。10時過ぎには仕掛け的な買いにより20700円まで上値を伸ばしましたがそこまででした。20700円の高値を付けた僅か1分後にはそれまでのレンジ下限である20620円を割り込み一段安となりました。そのままリバウンドらしいリバウンドもなく20280円まで下落して引けは20340円でした。
メディア等では、今日も中国が更に人民元を引き下げた事で売られたという解説が為されていました。昨日中国は人民元の切り下げは1回限りと言っていたのに連日で切り下げた事に対して恨み節のようなコメントを言っている市場関係者もいましたが、以前から申し上げている通り中国とはそういう国です。そこを理解しないと今後の中国リスクを軽視してしまうでしょう。当欄では上海市場が下落する前から中国のリスクに言及し、表面化した数字だけでは中国のリスクは量れないと申し上げてきました。それを考えれば今回の人民元の連日の切り下げは当然想定しておくべきリスクだったと思います。そのような事よりも、その人民元の切り下げを材料に上海市場はそれ程売られていないという事に注目すべきです。人民元切り下げは対ドルで元安となり、その効果で中国の輸出改善を促すという事なのでしょうが、同様の理屈であれば対ドルで円安になっている日本市場がどこよりも売られている事をどう考えるかです。昨日、今日の大幅下落を単に人民元の切り下げに理由を求めるとマーケットの本質を見誤りますし、終わった相場の解説に人民元切り下げを使う事は出来ても将来の展開を考える上での参考にはなりません。同じ条件下(自国通貨安)でその原因を作った中国は売られず、日本市場が何故ここまで売られるのか。ここまで中国がするのはそれだけ中国の実体経済が悪いとの連想から、中国景気の減速は需要低迷となり中国へ輸出している産業に直接影響し、それが米国や日本の景気を押し下げるという方々もいますが、そもそも中国の実体経済が悪いのであればやはり真っ先に売られるべきは中国市場のはずです。この説明では納得できないのは私だけではないと思います。いずれにしても終わった相場の変動要因をいくら考えても明日の事は分かりません。それよりも今日であればまず20710円がレジスタンスになるという事を理解する事です。そうすれば10時過ぎの仕掛け的な買いにも惑わされなかったと思います。そして20710円がレジスタンスになれば売りが出ますし、ここまでの経緯を考えれば一旦売られれば今日であれば最大で中心レンジ下限程度までの下落を視野に入れてトレードすれば分かり易かったと思います。そしてそこまでの下落の切欠は中国の人民元切り下げだったかもしれませんが、その最大の要因は10日の20650円以上の買いにあります。そこが理解出来ていれば20560円((昨日の安値)以上で止めての寄り付き早々の20650円以上の買いも10時過ぎの仕掛け的な買いも20710円を抜く力は無いと判断できます。寄り付き前に書きましたように、今日を安値の変化日にするためには20560円を割り込む必要があったのですが、そうはならずに反転した時点で上昇圧力が足りませんでした。従って一旦上に振り上げての下落ですのでその後20560円を割り込めば戻れません。そして陰線を引きましたので日本市場だけを見る限り今日が安値にはなっていません。今日のみを見た場合は今日の中心レンジ下限が下値目処です(マーケットメカニズムの観点から今日それ以上下げるのも無理がありました)が、本当の攻防ラインはここではありません。仮に次の変化日まで調整を継続するとした場合、19840円が攻防ラインとなるサポートです。そしてここまでで下げ止まって反転すれば良いですが、仮に割り込むようであれば一段安する可能性があり、その場合は暫く上がれなくなりますので要注意です。材料で一喜一憂するのではなく、マーケットの中身を見る事です。そうすれば今日のメインレンジ下限までの下落を売れたはずです。そしてそのために必要なテクニカル分析は移動平均線でも一目均衡表でもありません。アナリストが駆使するような多くのテクニカル指標など必要ありません。マーケットメカニズムだけで十分です。

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