リアルタイムサービス(3月8日後場情報)

RTの出島イラスト

日経平均株価は430円安の21025円で終了。昨夜のECB理事会でユーロ圏の経済成長率見通しが下方修正され、本日発表された中国の2月貿易統計では輸出が20%減と大きく落ち込み、世界経済減速懸念が高まると言う展開に。

しかし米中貿易戦争を背景に世界経済が有る程度減速する事は想定内の事です、更に言えば2月には中国では春節の長期連休が有りましたので休みが多かった分だけ輸出が減少するのは自然な事です。

ユーロ圏の景気減速も想定内の事、ここに来て改めて売り材料になると言うのもおかしな事ですが、米中貿易協議合意への期待を背景に株式市場は上昇が続きましたので、良くないニュースが出れば目先の利食いを強めると言う展開になり易いと言う一面も有ります。

欧州においては景気減速を受けて、金融政策の正常化を停止し、新たな資金供給策も打ち出しています。

中国でも既に金融緩和を実行し景気対策を発動しており、欧州も中国も減速する経済を受けて対策は打ち出しています。

この先更に対策が必要になれば当然追加の対策を打ち出す事になりますので、経済指標などの悪化も、政策対応期待を高める事につながると言う事を考えると過度に悲観する事は無いと思います。

今夜は米国で2月雇用統計の発表が有ります、結果を見極めたいとのムードや、今日も買い手掛かりが無く、売り材料と言えるニュースが多かったので株式市場もリスクヘッジの売りとポジション解消売りが強まったと言う一面も有ると思います。

25日移動平均線を下回った事に関しては想定外でしたが、しかし一時的に下回ると言う事は多々有る事です。

2/8にも日経平均は25日移動平均線を下回って終りましたが、翌日には急反発に転じて25日移動平均線を回復、その後3/4の21860円まで上昇しています。

そう言う意味では一時的に25日移動平均線を下回っても早期に回復すれば特に問題は有りません。しかし来週なかなか25日移動平均線を回復する事が出来ないと上値の重さが嫌気されて再度売りが強まり、一段安と言う可能性も出て来ます。

昨年末の株価急落以降続いて来た短期の上昇トレンドが一旦終わるのか?それとももう暫く持続するのか?は来週の値動きを見て最終的に判断すれば良いと思います。

昨年末からの株式市場を取り巻く状況を簡潔に少し振り返って見たいと思います。米中貿易戦争が激化する中で、FRBは金融政策の正常化を粛々と進めていましたが、足元の米経済には減速感も強まっていましたので、FRBの金融政策見直しを催促する格好で米株式市場が急落。

その結果世界の株式市場も急落した訳ですが、その後米FRBは金融政策の正常化を一旦停止し、米中貿易戦争も一旦終戦ムードが高まりました。

欧州経済に関しては常に停滞感は意識されていた状況で、英国のEU離脱を巡る混乱も有る意味では株式市場には既に織り込み済み。昨夜のECBではユーロ圏の景気減速を認めてECBも金融政策の正常化を一旦停止、英国情勢も合意無き離脱を回避する方向での動きが出始めています。ざっくりと言えば昨年末に株価が急落した時と今では状況が違う、金融政策は緩和方向へと修正され、米中貿易協議も合意は近いと言う状況です。

その様な背景を考えれば仮にもう一段の下落が有ったとしても、悲観に傾かず安値買いのチャンスと考えて対応する方が良いと思います。

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