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リアルタイムサービス(12月26日前場情報)
- 2018/12/26
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日経平均株価は86円高の19241円で前場を終了。昨夜の欧米市場はクリスマスで休場、本日の日本市場も手掛かり材料不足は否めませんが、昨日日経平均は大きく下落しており、今日はさすがに一旦自律反発と言う展開です。
しかしながら株価急落の震源地である米国市場が下げ止まるのか?それとももう一段の下落が有るのか?
今夜の動向を見極めたいとのムードは払拭出来ず、本日の日本市場も本格的な反発には程遠く、一旦自律反発はしていますが上値は限定的です。
ざっくりと言えば日本株の本格反発にはまず最初に米国市場の立ち直りが不可欠と言う事です。
米国市場が本格反騰に転じるキッカケがいつ出て来るのか?政策を催促するような催促相場的な展開になっている米国市場ですので、株式市場の今後を左右するボールは今は米政権とFRBの側に有る、その様な状況だと思います。
トランプ政権においては、まずは政府施設の一部が閉鎖に追い込まれている予算の成立が待たれます。
加えてマティス国防長官の後任が誰に決まるのか?ムニューシン財務長官解任報道に関しては昨夜トランプ大統領がツイッターで解任報道を否定する発言をしていますのでまずは一安心。
米中通商交渉に関しても早期終結への期待が高まれば株式市場にとっても大きな好材料になります。
米中通商交渉に関しては、株式市場の急落でやや影が薄くなっていますが、中国製造2025の見直しや技術移転問題など米国の要求に対して着実に前進している報道も有りましたので、猶予期限とされている来年の3/1までにはかなり米中対立は緩和されるのでは無いかと思います。
最後にFRBが来年の利上げ見通しを変えるかどうか?現行では来年も2回の利上げを想定していますが、市場が期待するのは利上げの停止です。
この市場の期待にいつ頃FRBが歩み寄るのか?歩み寄りが有れば株式市場にとっては大きな好材料になります。
しかしながら歩み寄りが見えなければ催促相場が続く事になりますので米国株の立ち直りも期待出来なくなります。
そうなると日本市場も一時的に反発をしても、反発一巡後には再度下げに転じると言う動きを繰り返す事になりかねません。
ざっくりと言えば日本市場の今後を左右するのはトランプ政権の対応とFRBの対応次第となりますが、トランプ政権・FRBも現状に危機感は持っていると思いますので、年が明ければ何らかの対応策が動き出すのではないかと見るのが妥当だと思います。
株式市場の現状としてはまさに総悲観、短期的にはもう一段の下振れも有り得ますが、しかしながら異常な状況が長く続く事は有り得ず、少し先には急反発に転じる時期は必ず訪れるのが株式市場の習性です。