出島先物ワールド(9月10日推奨)

日経先物150910

寄り前情報
昨日の米国市場は大幅に反落しました。アジア市場の上昇、そして欧州市場の上昇を受けて寄り付きは高かったのですが引けにかけて売られました。メディア等の解説ではまた利上げ懸念を理由にしていましたが、そのような見方をしていては永久に株価の動きに振り回されます。そうではなく、既に米国市場はサポートを切ってきており戻り売りをこなしながら次の着地点を模索しているだけです。ボラティリティが高いので300ドル以上上昇すれば更に上昇すると考えがちですが、翌日には200ドル以上下落します。その動きに振り回されて一喜一憂しても仕方がありません。昨日も書きましたように大局的にマーケットを見た方が良いでしょう。昨日の日本市場は千円を越える大幅上昇となり、21年ぶり史上6番目の上げ幅でした。メディア等では底打ちとか今週中にも19000円という意見が飛び交っていました。こちらも同様に大局的にマーケットを見れば、そのような状況にはなっていないという事は明らかです。昨日の上昇もショートカバーによる買いが大半でそれ以外の買いはほとんど入っていません。このような流れは期間限定です。次の変化日までなのか、それともSQまでなのかはともかく、必要期間が経過すればその類の買いは入ってこなくなります。そしてまずその変化日が本日であり明日がSQですので、これらを挟んで流れが変わるか否かを見るという事になります。
そのような前提で本日は、18750円(昨日の高値)以下で推移し下に方向性を出せば売りで良いでしょう。CMEの引け値から判断し昨日の引け値より相当安いところから始まると思いますのでその安いところを売りにいく事は控えた方が良いですが、昨日の18490円以上に入った買いが仇となれば戻りも鈍いと思います。しかし、変化日でもありますので場中の反転等に注意し利食い優先で臨んだ方が良いと思います。
買いは原則見送りです。買いは今日の変化日を通過し、今日から次の変化日までリバウンドできるような日足形状と引け値になったら考えるという程度で良いでしょう。

基本トレード  リスクトレード 
価格帯 本日の中心レンジ 17380~18750
売買ポイント 売ポイント 18700~18750  ロスカット 18780
買ポイント なし

大引け情報
本日は18130円で寄り付き、18170円までリバウンドしてから18050円まで下落しました。そのまま下に方向性を出せば分かり易かったのですが、一旦寄り付き直後の高値も抜き18260円まで上値を伸ばしました。10時過ぎから上値が重くなり寄り付き直後の安値を割り込み、昨日の安値も下回って17940円まで売られました。しかしそこから恣意的な買い等が入り再度それまでの高値を抜き18280円まで上値を伸ばしましたが一段高とはならず、また18070円まで売られました。そのまま引けにかけて下落して陰線を引くかと思われたのですが、1時50分過ぎに急騰しそれまでの高値を抜きました。その後は乱高下し引け間際に18350円まで上値を伸ばして引けは18270円でした。
メディア等では、米国市場の大幅安を受けてリスク回避の姿勢が強くなったとか、昨日の上昇幅が大きかった事で利益確定の売りが出たという解説が多く、今日も二番底だの18000円割れは割安との事で底打ちを宣言するアナリストのコメントが多く流れていました。何を以って底打ちと言っているのか良く分かりませんが、少なくともマーケットメカニズムの観点からは底など打っていません。むしろ今の状況は日本市場が上昇を継続するためには最悪のシナリオで動いているように見えます。昨日は単なる売り方の買い戻しだったと思いますが、今日は買い支えのような恣意的な買い等が入っていたように思います。尤もそのような事よりも既にマーケットが壊れている可能性があります。そうしてしまったのはこれまで続けてきた恣意的な買い等によるところが大きいのですが、このままでは日本市場が上昇するためのエネルギーが発生する可能性は低いと言って良いでしょう。今日の1時50分過ぎの急騰は自民党の議員が「追加金融緩和は10月30日が良い」との類のコメントをインタビューで発表し、それによって為替が一気に121円台まで円安が進んだ事が原因のようですが、買いが一巡した後は急速に値を消しています。要するにコンピュータによるプログラム売買がつけた価格であって中身が伴っていません。それにも関わらず、僅か1分間で170円、2分間で270円の急騰となりました。1時53分から1時54分の1分間の1ティックの最大約定枚数は18枚(ほとんどが1枚から数枚の一桁の約定)です。そしてこの1分間に170円上昇させるのに出来た出来高は750枚弱です。ほとんど真空地帯を上昇しています。私も25年以上先物市場を見てきていますが、メジャーSQの前日にここまで板が薄いというのは記憶にありません。要するに市場参加者が激減しているという事です。私が日本市場が壊れている可能性があると申し上げているのはこの事です。健全な先進国のマーケットでは有り得ません。このまま放置すれば間違いなく日本市場は崩壊するでしょう。相場などは上がっても下がっても健全な取引が常に為され流動性が確保されてこそ成り立ちます。その最低条件を損なえばそのマーケットは衰退します。今の中国ではありませんが、相場は下がる事が悪であり何をしても上がれば良いという考え方は間違っています。そこに関係各位が気付かなければこの日本市場の環境は変わらないでしょう。総理大臣や経済閣僚ですら中央銀行の政策に言及する事は御法度なのに、一議員が追加金融緩和の時期や内容に言及するなど論外です。そしてそのような発言であれ程の乱高下をするマーケットもマーケットとしての機能を果たせていません。オリンピックの競技場やエンブレム問題で財界の方が今の日本は全体的にたるんでいると仰っていましたが、それらの縮図が今のマーケットだと思います。根本的な打開策を講じなければ日本市場は自国のエネルギーでは上昇できなくなる可能性がありますので要注意です。

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