出島先物ワールド(8月17日推奨)

日経先物150817

寄り前情報
先週末の米国市場は上昇しました。ギリシア支援が合意に達した事を好感して買われたというのがメディア等の見解でした。上昇幅は小幅ですし、米国市場も方向感が定まらず人民元切り下げ問題で下落した分の買戻し程度に見ておけば良いと思います。先週の日本市場は、その人民元切り下げ問題もあり12日の変化日に向けて大きく下落しました。12日の変化日は陰線でしたので変化日の観点からは下げ止まっておらず、マーケットのエネルギーの流れは次の変化日まで調整方向という中、実際の値動きは12日以降は12日のレンジ内に収まる孕み足で推移しました。そしてその次の変化日が本日です。本日の変化日まで値幅も調整し、重要なサポートとの攻防を経て切り返すという展開が理想的だったのですが、下値では恣意的な買い等も入り実際はそのようにはなりませんでした。従ってまずは本日の変化日をどのように通過するのかを見るという事になります。
そのような前提で本日は、20600円(14日高値)以下で推移し下に方向性を出せば売りで良いでしょう。但し、場中の反転等に注意し利食い優先で臨みます。20600円を抜くようであれば上値を伸ばす可能性はありますが、その場合は売りも控えた方が良いですが買いは原則見送りで良いと思います。前述しましたように今日まで値幅も含めて調整し、下方向のエネルギーを出し切って反転すれば上値も軽くなったでしょうから買いを考えても良かったと思いますが、今日安値を更新せずに20600円を抜くようであれば上値の重さは解消されていませんし、場合によっては変則的な戻り高値になる可能性もあります。従って買いは原則見送った方が良いという事になります。目先のスカルピングやデイトレードはともかく、大局的な流れの中でトレードするのであれば買いは下方向のエネルギーを出し切って反転するか重要なレジスタンスを完全に抜き去るまでは考えなくて良いと思います。

基本トレード  リスクトレード 
価格帯 本日の中心レンジ 20280~20660
売買ポイント 売ポイント 20610~20660  ロスカット 20690
買ポイント なし

大引け情報
本日は20590円で寄り付き、恣意的な買い等で20670円まで上値を伸ばしましたがそこまででした。暫く横ばいした後、11時過ぎには寄り付き直後の安値を割り込み20530円まで上昇幅を縮めました。しかしこちらもそれ以上は下がらず、2時半以降はショートカバーも入り20630円まで戻して引けました。
メディア等では、先週末の米国市場高、そして寄り付き前に発表されたGDPが市場予想程悪くなかった事、更には政府の追加経済対策、日銀の追加金融緩和期待から買われたという解説で、相変わらず日本市場の底堅さを強調していました。しかし、今日の上昇幅は先物市場で120円、現物市場は100円です。そして売買代金に至っては90日(営業日ベースです)ぶりに2兆円を割り込んでいます。これでは商いを伴って力強く上昇したというよりは、市場参加者が激減している中恣意的な買い等で何とかプラス圏を維持したと見た方が良いでしょう。上昇理由にしても、GDPが市場予想程悪くなかったと言ってもマイナス成長ですし、悪くなかったと言っておきながら追加経済対策や追加金融緩和期待というのも都合の良い解釈です。
今日の相場展開を底堅いと見るかどうかはさておき、どのような変化日になったかを検証しておきます。まず先に上値を試しましたが上値は重く失速し、その後一旦は売りに押されましたが下値を積極的に売ってくる売り方も不在で下値も限定的となり、引けにかけては日足の陽線を意識したような恣意的な買い等と目先筋のショートカバーとで戻して引けたという一日でした。結局20600円は抜きましたが12日の高値には届かず、未だ12日のレンジ内で推移し方向性を出せずにいるという事です。今日も11時過ぎに寄り付き直後の安値を割り込んだ時点で一段安となるか、仮にそれ程下がらないにしても陰線を引くような展開になっていれば良かったのですが引けにかけて戻してしまいました。これでは下方向のエネルギーを出し切る事は出来ませんので、仮にこの後リバウンドするにしても次の変化日までリバウンドを継続する事は難しいと思いますし、値幅も重要なレジスタンスを抜き去るのは日本市場のエネルギーだけでは難しいと思います。従って今後の展開も海外情勢次第ですが、日本市場だけを見た場合今日の変化日から次の変化日までリバウンドしていくとは見ない方が良いでしょう。今夜の米国市場が下落し、今日の日本市場が変則的な戻り高値になれば分かり易いですが、仮にここからリバウンドに入るようであれば過度な期待はせずに戻りの水準を見極めるという程度に見ておけば良いと思います。また海外情勢としてはやはり中国は注視しておく必要があります。人民元の切り下げ云々もですが、中国という国家が抱える構造的なリスクです。先日の天津の工場の爆発や中国の各地で起きている道路陥没はそれ自体は事故ですが、その事故の経緯を考えれば中国という国家の構造的なリスクが見えてきます。そしてそれは何れ世界経済に多大な影響を及ぼす事になるでしょう。紙面の都合上長い説明は無理ですが、簡単に言えば合体の良い小学生が中国という国だと思えば分かり易いと思います。経済規模という体は世界第二位の大きさですが、その中身は先進国から見ればまだ発展途上という事です。元々資本主義経済の中で発展してきた訳ではありませんので当然です。急激に経済規模が拡大する中で、やらなければならないリスク管理を怠った結果が前述した二つの事故に繋がっています。そしてこれは氷山の一角です。同様のリスクは中国の至る所に潜在しており、今後も各地で同様の事故が起こる可能性があり、それは習近平体制には大きなリスクとなってくるでしょう。そしてそれはそのまま世界経済のリスクになりますので要注意です。

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