出島先物ワールド(8月13日推奨)

日経先物150813

寄り前情報
昨日の米国市場は乱高下しましたが、終わってみれば前日比ほぼ変わらずという展開でした。ダウは寄り付き後一時約277ドル下落する場面もありましたが、引けは前日比ほぼ変わらず、ナスダックは若干ですがプラス圏に浮上して引けています。下落要因が人民元切り下げ、戻した要因は特になく、強いて言えば原油価格の下げ止まりというところだと思いますが、仮に本当にそのような材料で右往左往したとすればやはり米国市場の劣化と言わざるを得ません。目先の材料にプログラム売買が振り回されているという感じです。昨日の日本市場は大きく下落し陰線を引きました。こちらも人民元切り下げがその要因とされていますが、そのようには見ない方が良いと思います。終わった相場の変動要因はともかく、テクニカル的には昨日の変化日では下げ止まっていませんので日本市場だけを見れば次の変化日まで調整方向の作用が働き易いと思います。後は海外市場動向と恣意的な買い等がそれを妨げるような働きをするか否かを見ておくという事になります。
そのような前提で本日は、20700円(昨日の高値)以下で推移し下に方向性を出せば売りで良いと思います。後は恣意的な買い等に注意し利食い優先で臨むという事になります。また、重要サポートとの位置関係からも買いが入り易くリバウンドもするかもしれませんが買いは原則見送りで良いでしょう。マーケットのエネルギーの流れからも上値は重いと思いますし、仮にここからリバウンドしたとしても戻り売りになる可能性が高いと思います。あまり安くなったところを売りにいく事も控えた方が良いですが、目先のリバウンドを買いで取ろうとは思わない方が良いでしょう。何度も申し上げているように目先の超短期の売買はともかく、買いは下方向のエネルギーを出し切って反転するか、出し切らずに反転した場合は完全に重要なレジスタンスを抜き去るまでは考えない方が良いと思います。

基本トレード  リスクトレード 
価格帯 本日の中心レンジ 19840~20700
売買ポイント 売ポイント 20650~20700  ロスカット 20730
買ポイント なし

大引け情報
本日は20390円で寄り付き、20370円ワンタッチで切り返し途中800枚単位の大口買い等も入り20470円まで上値を伸ばして一旦横ばいとなりました。10時過ぎにも仕掛け的な買い等で20530円まで上値を伸ばしましたが、その直後に急落し20530円を付けた僅か3分後には寄り付き直後の安値も下回り20280円まで売られました。しかし昨日の安値を割り込みたくないという市場参加者がいるのか急速に下げ渋り、20280円を付けた1分後には20430円まで戻してその後は暫く20400円台での推移となりました。そして現物市場の前場が引けた辺りから先物に恣意的な買い等が入りそれまでの高値を抜けると、その後は下値を売らせないような恣意的な買いが入り下がらず、引けにかけて一段高なり20660円まであって引けは20630円でした。結局乱高下しましたが昨日のレンジ内で動いただけです。
メディア等では、3日連続の中国の人民元切り下げに反応して売られたが、流石に3日目でもあり人民銀行の副総裁が元相場を安定させると発言した事で急速に買い戻されたと解説をしていました。元安誘導のような人民元切り下げを突然実施したり、それも1日限りと言っていたにも関わらず3日連続で切り下げを実施し、そうかと思えば為替介入で元を買うという噂が出たり、更には人民銀行の副総裁が元相場の安定を目指していると発言する等、中国の金融政策はよく分かりません。資本主義経済の大先輩である米国ですら金融政策の舵取りには苦労しています。その米国に比べれば中国はGDPの規模こそ巨大になりましたが、中身はまだまだ大人と子供位の差があります。人類の歴史上ソフトランディングに成功した例はなく、それがバブルとなれば過去全てハードランディングになっています。その意味では今回のFRBの金融政策が初めてのソフトランディングの成功例になるのかを見守っている状況です。要するに人智ではバブル崩壊を完全に防ぐ事は今まで出来なかった訳であり、今の中国の状況を中国の金融当局がコントロールできるとは思えません。この程度の金融政策では何れ大きなツケを払わされる事になると思います。
それにしても今のマーケットは寄り付き前にも書きましたように、コンピュータに特化したプログラム売買(中心はアルゴリズム取引です)に振り回され過ぎです。この3日間は中国が人民元の基準値を発表する時間帯に合わせてプログラムを組み、ファンダメンタルズに関係なくオーダーを出してきます。そして厚みのない日本市場は数十枚単位の約定で数十秒から数分の間に200円、300円という乱高下をします。これは手動で発注できる速度を超えておりコンピュータによる高速取引です。既に米国市場では問題になっていますが、日本市場もこの取引はマーケットのために本当に良いかどうかを関係各位は再考すべきだと思います。今日の10時15分台の5分足1本の値幅は250円です。僅か5分の間に日本経済のファンダメンタルズが変化するはずもありません。マーケットというのは本来資本主義経済の要であり、マネーゲームで翻弄されるべきではありません。前述しましたように如何に人類の技術が進歩しても実体経済を永久に成長させ続ける事は現状では出来ません。中国の金融政策で右往左往するのではなく、中国の実体経済に目を向けるべきです。米国も利上げ時期を気にするのではなく、米国の実体経済が利上げできる環境が整うのかどうかに注目すべきです。日本市場も一部の恣意的な買いや海外情勢に振り回されるのではなく、今の日本市場が大局的に見てどの位置にあるのかを把握すべきです。デイトレードやスカルピングで目先の利益を狙うのであれば売りでも買いでもチャンスはいくらでもあります。しかし今日のような展開を売りでも買いでも良いですが、仮に利益になったとしてもそれはギャンブルです。そのようなギャンブル的なトレードはともかく、資産形成を目的としたトレードをするのであればマーケットの本質を見るべきです。日本のバブル崩壊や、ITバブルの崩壊を見るまでもなく、マーケットメカニズムを逸脱した上昇は何れ崩壊します。中国政府が何をしても現状では中国の実体経済を立て直す事はまず出来ないと思います。今後の展開もそのような海外情勢次第です。今の日本市場を底堅いと見るのか、それとも上値が重いと見るのかは自由です。確かに日銀等の恣意的な買いは今後も入るでしょう。そう考えれば下値は限定的という見方も出来ますが、一昨日、昨日のように何かあれば急落する事も事実です。それに対して日銀等の恣意的な買いがいくら入っても重要なレジスタンスを抜けない事も事実です。少なくとも日本市場のエネルギーで力強く重要なレジスタンスを抜き去るような展開にならない限り安心して買える環境にはならないでしょう。今はまず上下の重要な抵抗線をどちらにブレイクしていくのかを見極めましょう。それまではポジションを引っ張るのではなく割り切ったトレードに徹する方が良いでしょう。

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