出島先物ワールド(8月6日推奨)

日経先物150806

寄り前情報
昨日の米国市場はダウは5日続落、ナスダックは反発とまちまちでした。昨日発表された経済指標が強弱まちまちだった事もあり方向感のない展開でした。雇用統計を見るまでは動けないというのが正直なところでしょう。昨日の日本市場は、断続的に入った大口買いで上昇しました。日銀等の恣意的な買い等がマーケットのエネルギーの流れに逆らって株価を押し上げています。ただこのような買いは未来永劫続く訳ではありませんので、恣意的な買い等で上がっている相場と本当にそのマーケットが強くで上がっている相場の違いは把握しておくべきでしょう。
そのような前提で本日も寄り付きからマーケットのエネルギーの流れに逆らって20720円(昨日の高値)を越えてくる事が想定されます。その場合20460円(昨日の安値)以上で推移していれば上値を伸ばす可能性があります。従って通常であればデイトレードは買いが基本スタンスです。重要なレジスタンスも越えてきますので仮に買うのであれば利食い優先で臨むという事になります。20820円(昨日の夜間取引の高値)はレジスタンスとして機能する可能性が高いと思います。また、20620円(昨日の夜間取引の安値)がサポートとして機能しないようであれば要注意です。20460円以上で推移していれば上値を伸ばす可能性はありますが、20620円を割り込むようであれば弱いと判断した方が良いと思います。 売りは20720円を上回れば基本的には出来ません。しかしマーケットのエネルギーの流れ自体は調整方向に作用していますので直近のレジスタンスに抑えられれば陰線を引く可能性が高くなります。20620円を割り込めば徐々にマーケットのエネルギーの流れに収斂されていく可能性が高く、更に陰線を引く可能性が高くなります。そのような展開になった場合に売るのであればロスカットはタイトに設定して臨むという事になりますが、次の変化日までは売りは控えた方が良いかもしれません。

基本トレード  リスクトレード 
価格帯 本日の中心レンジ 20460~20820
売買ポイント 売ポイント 20770~20820  ロスカット 20850
買ポイント 20510~20460  ロスカット 20430

大引け情報
本日は20780円とギャップアップして寄り付き、20810円まで上値を伸ばしましたがそこまででした。10時半過ぎにそれまでの安値を割り込むと引けにかけて一段安となり、20650円まで売られてそのまま今日の安値で引けました。
メディア等では、TOPIXが7連騰となり年初来高値を更新したとして相変わらず日本市場の強さを評価していました。メディア等で言われるように日本市場が強いかどうかの判断は各々にお任せします。二次元的な価格水準だけを見れば確かに高値水準にありますのでそのような見方も出来なくはありませんが、別の角度からの検証をしておきます。まず、この水準まで上げてきている原動力は日銀のETF買いを中心とする恣意的な買いです。通常であれば重要なレジスタンスを抜いてくればショートカバー等も含め乗り遅れまいとする買いも入りますので終日堅調に推移するものです。しかし、前回の変化日以降二次元的な価格水準を切り上げて重要なレジスタンスを抜いたのとは裏腹に、3日連続で後場の安値で引けており今日などは一日を通しての安値引けです。即ち、恣意的な買い等以外の買いはほとんど入っておらず、恣意的な買い等の一日の買付け枠を使い切ってしまえば行って来いになっているという事です。そしてそのような恣意的な買い等だけでは、今日も下値こそ20620円を維持しましたが上値も20820円には届きませんでした。常々申し上げているように、日銀の公式見解はともかく恣意的な買い等だけでは結果として下値を支える事は出来ても上値も重くレジスタンスに抑えられてしまいます。そしてこのような買いは資金が限られており、自ずと一日の買付け枠も制限されます。日銀のETF買いの枠も昨年の追加金融緩和で増額されていますが、今年は相当に早いペースで買ってきています。更に追加で金融緩和をすれば別ですが、今のペースであれば今年の後半は徐々に買い需要が減少していくでしょう。今は日本市場に売り方らしい売り方がいませんのでこの程度の買い需要で相場を押し上げる効果はありますが、今後は売り方が出現する可能性もあります。仮に売り方が出現すれば今の買い需要では相場を押し上げる事はおろか、買い支える事すら出来ないと思います。そして日本市場を売ってくる売り方が出現する可能性は低くはありません。メディア等では日本市場は割安であり、日本市場自体に売る材料はなく、むしろ米国市場や中国市場の不安材料はそれらの市場で売った資金が日本市場に流入する可能性があるというファンドマネージャーのコメントを紹介しているところもありました。あまりにも楽観的な発想なので驚きましたが、仮に米国市場や中国市場が売られたとしてもその資金が日本市場に流入する事は今の条件下ではまずありません。理由に関しては紙面の都合上詳細には書けませんが、日本市場独自の問題と政治的な問題があります。この点が変わらなければ世界の投資家が日本に注目する事はまず無いでしょう。
さて、今後の展開も海外情勢次第です。海外市場が上昇すればTOPIXに続いて日経平均も年初来高値を更新する可能性はあります。しかしそれで一段高できる程日本市場に上昇圧力はありません。上昇トレンドを形成していればどこで買っても何れ買値を越えて来ますが、上昇トレンドではない上昇は上昇すれば上昇する程上昇余地は減り、逆に下落リスクは高くなります。今の日本市場は上昇トレンドではありませんので、仮に年初来高値を更新してもそこは買いではなくむしろ売りになる可能性の方が高いくらいに見ておいた方が良いと思います。

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