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リアルタイムサービス(10月11日後場情報)
- 2019/10/11
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日経平均株価は246円高の21798円で終了。米中通商協議の部分合意への期待が高まり、円相場も108円付近まで円安が進行。
本日の日経平均も買い優勢の展開の中でじり高基調で推移し一時は21820円まで上げ幅を拡大。
本日SQ値の21842円には少し届きませんでしたが、さほど気にする必要はないと思います。
若干SQ値に届かなかった理由は今夜明らかになる米中通商協議の結果を確認したいと言う事だと思います。
昨日大引け後に大幅減益決算を発表した安川電機も今日は悲観売りは強まらずに小幅安で推移した事も安心感に繋がった格好。
米中通商協議で部分的な合意が実現すれば、世界経済においては今が最悪期でこの先回復が期待出来ると言うムードが強まります。
そう言う意味では、企業業績も今が底、この先回復が見通せるなら悪い決算も悪材料出尽くし、そのような反応になり易いと思います。
この先国内主要企業の決算発表が本格化しますが、ざっくりと言えば悪くても売られない、良ければ買われると言う感じになりますので、今後本格化する企業決算に対しては楽観的に考えて良いのではないかと思います。
もちろん全ての銘柄と言う事にはなりませんが、余程悪くない限りはこの先発表される業績もさほど気にする必要は無いと言う感じです。
企業の業績も米中貿易摩擦がどうなるかで大きく変わって来ますので、米中通商協議が部分的でも合意に至る事は国内主要企業にとっては明るい材料です。
一方、内需系の企業にとっても外需系企業の業績が回復して行けば回りまわって恩恵を受けますので、米中の対立緩和は国内の多くの企業にとって業績への追い風になって来ます。
現在漏れ伝わっている情報内で判断をすれば、米中通商協議は部分合意の可能性が大。具体的にどの分野でどんな合意になるかを確認するまでは楽観は出来ませんが、今の株式市場においては、内容は別にして、合意する事に意味が有ると言うムードも有ります。
米中貿易戦争が続けば、世界経済の先行きへの懸念や不透明感が強まり、世界中で設備投資を先送りしたり、消費を控えるなど、悪影響が一段と強まりかねません。
しかし部分的な合意でも、米中歩み寄りの動きが見える事によって、問題も話し合いで解決出来ると言う希望が高まり、企業活動や投資家心理にも前向きなムードが生まれます。
全ての問題を解決するにはまだ長い時間が掛かると思いますが、部分的な合意は数多くある問題解決の第一歩でも有ります。
中国が歩み寄りを見せるキッカケになったのは、現在民主党予備選挙においてバイデン候補の支持率が急落している事も影響しているかもしれません。
バイデン氏は親中派とされており、中国への譲歩を引き出す為にトランプ政権がバイデン叩きをしていたとしたらなかなかの策士だと思います。
今夜か明日にも米中通商協議の結果は明らかになると思いますが、部分合意が実現したら来週は新規の買い出動を順次進めたいと思います。