リアルタイムサービス(6月5日前場情報)

RTの出島イラスト

日経平均株価は392円高の20800円で前場を終了。昨夜の米国市場はNYダウ、ナスダック指数共に急反発の展開で大きく上昇。パウエルFRB議長が、貿易摩擦の激化に懸念を示し、「景気拡大を持続させる為に適切に行動する」と発言した事が利下げ期待を高めて株式市場も好感すると言う展開に。

更に中国商務省が、米中貿易摩擦は対話によって解決すべきと声明を出し、紆余曲折は有っても対話路線に変更は無いとの見方から過度な警戒が後退。

メキシコへの追加関税問題も、メキシコ財務相がワシントンに入り、米政府幹部や共和党議員に対して追加関税を阻止すべく活動しているとの報道もプラス材料に。

株価支援材料が相次いで昨夜の米国株も大きく上昇する展開になりましたが、これらの好材料とされた事もあくまでも株式市場の都合の良い解釈、確定した事実は1つも有りません。

前日まで悲観ムードが強まり株価も売り込まれていましたので、好材料と取れる材料が出て来れば、それがキッカケとなり株価も反発に転じやすかっただけの事。

ざっくりと言えば直前の株価下落の反動から少し大きく反発したと言うだけの展開です。

本日の日本市場も米国株の急反発を受けて買い先行で始まり日経平均は大きく上昇、前場は今日の高値引けで終り、買い戻しの動きの強さは感じますが、円高気味の円相場を考えるとここからの上値は限定的と言う感じもします。

昨夜の米国時間では108円30銭付近まで円安が進みましたが、今日の日本時間では再度円高に振れて108円に再接近。

米国で利下げ期待が高まれば為替市場では円高圧力が強まります、日本にとっては米国の利下げ期待の高まりは円高懸念も高まる事になりますので大局的に見れば良し悪し判断が分かれます。

本日の株式市場が急反発となった要因を冷静に振り返ると以下のような判断になります。

FRBに対する利下げ期待も株式市場の期待先行の解釈、現状の米経済指標を見る限り米景気に減速の兆しは乏しく、昨夜のパウエル発言も下落基調が続く米株式市場に対する口先介入の域を出るものでは無いと思います。

中国商務省の貿易摩擦は対話によって解決すべきとの発言もこれまでのスタンスと変わりは無く、中国側の譲歩を示唆するような発言では有りません。

又、今月末のG20首脳会議において、ムニューシン米財務長官と中国の人民銀行総裁が会談をするとの発表が有りましたが、米中首脳会談はどうなったのか?

ムニューシン米財務長官と中国の人民銀行総裁が会談をすると言う事は、G20では米中首脳会談は行わないと言う事を意味しているのか?

メキシコの財務相が追加関税を阻止する為にワシントンで活動している事もメキシコとしては当然の事をしているだけで、活動をすれば阻止出来ると言う物でも有りません。

これらは全てこの先どうなるかわからない要因です、株式市場は都合良く解釈して買い材料視していますが、株式市場の状況としては日々出て来る材料に一喜一憂していると言う状況に大きな変化は有りません。

今日の急反発も一時的なリバウンドと考えて、引き続き慎重なスタンスが必要と言う相場状況に変わりは有りません。

今日の上昇で楽観せず、引き続き日々出て来る材料次第で上下に振れると言う展開を想定しながら対応する方が良いと思います。

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