出島先物ワールド(2月17日推奨)

日経先物160217

寄り前情報
昨日の米国市場は上昇し、休場前から連騰となりました。ただ、昨日発表された経済指標は市場予想を下回り、特にニューヨーク連銀製造業景況指数は市場予想を下回るマイナス幅もですが、7ヶ月連続マイナスというのが気になります。これでダウが200ドル以上上昇するというのも何とも違和感があります。米国市場が変調をきたしている証左だと思います。昨日の日本市場は上昇し、変則的な戻り高値を形成しつつあります。本日は変化日ですのでまずこのリバウンドが本日までなのか、それともまだ続くのかを見極めます。
そのような前提で本日は、16340円(昨日の高値)以下で推移し下に方向性を出せば売りで良いでしょう。但し、恣意的な買い等には注意が必要です。マイナス金利導入による悪影響を打ち消したいのか、最近の恣意的な買い等には異常さを感じます。目先はともかく、このような買いが続けば続く程その反動は大きなものになりますので要注意です。
16340円を抜くようであれば上値を伸ばす可能性はありますが、16390円以下は戻り売りの範疇ですので買いは原則見送りで良いと思います。買いは今日の引けの日足形状と引け値を確認してから考えれば十分です。

基本トレード  リスクトレード 
価格帯 本日の中心レンジ 15400~16390
売買ポイント 売ポイント 16340~16390  ロスカット 16420
買ポイント なし

大引け情報
本日は15980円で寄り付き、寄り付きを安値に上値を伸ばし16200円まで上昇しましたがそこまででした。10時過ぎから売り物に押され、10時半頃には寄り付きの安値を割り込みました。その後はほぼ一本調子に下落し、昨日の安値も割り込み一段安となりました。15600円まで下落して引けは15740円でした。
メディア等では、寄り付きが高く始まった事もあり今年初めての3連騰に期待していました。しかしその後下落に転じると円高が進んだとか、中国がミサイルを配備したというニュースが流れた事を嫌気したとかを下落要因としていました。上昇する時は米国市場の上昇や日銀のETF買いは当然のように日本市場の特殊要因とはせず日本市場の実力の一部と捉え、下落すると犯人探しをするという姿勢はいい加減改めた方が良いと思います。元々昨日の米国市場の上昇も違和感がありましたが、ダウが200ドル以上上昇しても上がれないのが日本市場です。僅か数十銭の円高や中国がミサイルを配備した事など関係ありません。むしろ上がっている時の恣意的な買い等に違和感を感じるべきでしょう。昨日も書きましたが異次元の金融緩和とか、黒田バズーカと派手なネーミングで呼ばれていますが、約3年間続けてきても消費税の増税分を除けば実質ほとんど物価は上がっておらず効果は全くありません。それどころかその間、日経平均で約9000円上昇しているにも関わらず、約3年間の日銀のETF買いは含み損になっています。そして今年も2月は土日、祝日を除く全営業日で一日当り330億円のETF買いを実施しています。正確なところは何とも言えませんが、2月の高値から安値までの半値水準を仮に平均買いコストとすれば16350円になります。今回の変則的なリバウンドではそこまで戻せていませんので、更に含み損は増えていると思います。市場関係者は日銀が買うから、或いは年金が買うから日本市場は強いと言いますが、その買っている当人が損失を出していて本当に強いと言えるのでしょうか?2013年以降の日銀の金融政策では物価目標は全く達成できていませんし、日経平均も既に2014年の追加金融緩和の前の水準に戻っており、日銀のETF買い自体も損失になっています。そもそもこの政策が間違っていたという考えにはならないのでしょうか。そして下がった時に犯人探しをし、下落は全て外部要因ではなくむしろそのような恣意的な買い等で上がっていたマーケットの方が不自然だったという考え方が何故出来ないのでしょうか。何度も申し上げますが、1990年のバブル崩壊以降何度も同じような買い支えを実施してきましたが、それで一度も日本市場が上昇した事はなく失われた20年になっているのです。この間世界的に経済状況が悪ければ別ですが、20年間デフレ状態が続いたのは日本だけです。即ちこれは外部要因ではなく、国内要因であり政策の失敗です。その事を真摯に反省し、今直ぐにでも政策を練り直さなければ、仮に世界経済が立ち直っても日本だけは蚊帳の外になり兼ねません。そしてもし世界経済が立ち直れずこのまま失速していくようであれば、日本市場の下落が最も大きなものになる可能性が高いと思います。今回のリバウンド局面も一昨日の16160円、昨日の16340円、そして本日の16200円と何故そこまで買う必要があったのか理解に苦しみますが、このような買いは今後の日本市場にとってマイナスになる事はあってもプラスに作用する事はありません。
さて、今後の展開も海外情勢次第です。日本市場だけを見れば今回の変則的なリバウンドは今日までの可能性が高いと思います。従って今後は次の変化日まで下値模索となる可能性が高いでしょう。後は海外市場の動向による寄り付きの位置の変化と恣意的な買い等の影響を見ていく事になります。昨日も書きましたが、関係各位が冷静に現状を再検証する必要があると思いますが、それを期待するのは難しいかもしれません。日銀のETF買いも単純に今のペースで買えば90日で予算を使い切ります。半年ももたない計算になります。その場合含み損が膨らむ事を承知で更に増額するのでしょうか?既に国の借金は1千兆円を超え、GPIFでは年金資金を3ヶ月で8兆円減らしています。更に中央銀行が損失を出すようなオペレーションを続けても、ここまでのやり方を見直すどころか更に積み増して継続していくというのであれば最早政策とは言えません。日銀のETF買いは最初は買うには一定の条件があったはずです。しかし今月に入ってから全ての日で買っている事から既にルールも無視して買っています。単に目先の株価を買い支えるのが目的であれば格別、大義名分は違うはずです。昨年末から今年にかけて市場関係者に今年の日経平均の高値を予想させたら最低でも22000円、高いところでは28000円と言っていました。それが僅か1ヶ月半で各証券会社等は軒並みその予想を下方修正しました。それでもまだ甘い予想だと私は思います。既に重要なサポートを切った日本市場は余程の事がなければ上がれません。そして前述したように今の政策等を関係各位が見直さない限り日本市場が自国のエネルギーで上昇していく事はまずないでしょう。後は米国市場等の海外市場頼みですが、その頼みの米国市場がトレンド転換する可能性があります。仮にそうなれば今回各証券会社等が下方修正したレベルまでも上昇する事は困難だと思います。

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